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    司政官シリーズ年代記

◆「引き潮のとき」連載100回記念インタビュー<ダイジェスト版>◆

(SFマガジン'91.6)より

図書館にて最近入手。大変面白く、全文掲載したいのですが、著作権の問題もあるので一部を抜粋して「HEY!HEY!HEY!」など風に強調文字でつっこみながらダイジェストをお届けします。全文読みたい方は図書館でね。


眉村卓が語る<司政官>の世界   
注:これがタイトル。連載100回の頃は、単行本4巻あたり。ペブ川の抗争が本格化して治安部隊が投入されたエピソードなど。一番派手な部分である。

[司政官とは]

「書きはじめた頃は、四、五〇回くらいで終わるだろうと思ってました」   
注:この後まだ44回続くって知ってました?

「初期のシリーズから『消滅の光輪』までを読んでいただければ、作者自身が年をとっていく様子もわかるんじゃないでしょうか(笑)」   
注:初期の頃は異星人が人間とかけ離れていてその差異をSFとして味わう作品が多かった。が、だんだん人間を描くことのほうが作者自身も面白くなったらしい。司政官に味が出るのはやっぱり後期。

[「引き潮のとき」の裏側]

「当初は、主人公の復讐心をなんとか表にだそうとしていたんです」   
注:なのにこの状況では目先の仕事に追われてしまうことに気づいてやりにくくなった、とのこと。そりゃそうだ。たくらんでいる暇がないよな。

「そばに若い女性がいたとして、あの主人公が暴力的に犯すなどということはありえないと皆さん思っていらっしゃるでしょう」   
注:……(^_^;) 作者にまでこんな事思われて悔しくないのか!「いや、まて。」とか言ったりしてね。若い女性ってミアか?。この物語はすでに読者の共有財産になりつつあるのであまり期待を裏切るストーリー展開には出来ない、とのこと。そうかな。あえて裏切ってくれても良かったんだけど。

[人間としてのキタ]

「ぼくならとてもやっていけないなという感じがしてきましたね(笑)」   
注:等身大の人物より、自分があり得たかもしれないけれど及ばない、という人物の方が書いていて楽しいそうです。

「本省へ帰ったら、ただの課長級という感じですかね(笑)」   
注:まあ、そんなもんでしょうね。仕事がある程度大きくて、かつ使われている立場となるとこういう職業が設定されたらしい。中間管理職の悲哀…。

「背は高い方とは書きましたが、どんな顔だちなのかいっさい書いていないんですよね」   
注:キタに限らず眉村作品はみんなそうだ。顔に関わらずもてる、ってことだろうか。背が高いといっても巡察官やプバオヌの女たちの方が高いわけだし。

[キタの物語は続く……]

「年齢はどう考えても三十五歳以下ではありえないですよね」   
注:ええっ。20代後半からせいぜい30ぐらいだと思っていた。ショック〜。人間関係をうまく手玉に取れること、また少なくとも10以上の植民世界に行っているという裏設定のためらしい。経歴に厚みを出すためって…その割にはやっていることが子供っぽいぞ。でも自分のことオジサンって言うくらいだからそうかも。顔だけでなく年齢も不詳の主人公で12年の連載とは。やるなあ。

「六〇代の人が読んでも違和感のないように書かなければという気持ちもあるんです」   
注:社長や重役をやっている大学の同級生も面白かったと言ったそうだ。たしかに今までの作品の中で一番大人の味ですね。

……というところでインタビューはおしまい。はたして眉村氏の思惑どおりの作品に仕上がったんでしょうか?


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