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    司政官シリーズ年代記

◆司政官シリーズ惹句一覧◆

雑誌掲載時の目次・扉のキャッチフレーズを集めてみました。掲載はすべて「SFマガジン」(早川書房)。

年月
タイトル
目次あおり 扉あおり 画家
コメント
1971.10臨増
「炎と花びら」
最高の教育を受け自信に満ちて赴任した司政官も、いつしか植物体の妖女に魅せられた! 最高度の教育をほどこされ赴任した司政官も異星の知性ある植物体の妖女との接触によりいつしか微妙な感情の虜となっていった! 中島靖侃
「植物体の妖女」……まあ嘘ではないが……怪しげな雰囲気で釣ろうとしているのか?
1973.2
「遙かなる真昼」
なし 雨と泥にぬりこめられた世界にかすかに芽ぶく開花の光――それこそはこの星に初めて訪れた輝かしい真実の夜明けだったが…… 岩淵慶造
微妙にオチを割っている気がする。
1973.5
「遺跡の風」
巻末特選ノヴェル 好評司政官シリーズ第三作/たび重なる幽霊事件が、住民をパニック状態に落とし入れ、司政官の真価が問われる! 快い微風のそよぐ安逸な惑星に連邦から派遣されて君臨する司政官/その周辺にひんぴんと起こる変事は先住民族が人類へ向けた魂の叫びだった! 中島靖侃
「パニック」「魂の叫び」っていうほどでもないような……殺伐としたイメージ。眉村はほのぼの担当ではなかったのか。
1974.1
「限界のヤヌス」前編
巻末特選ノヴェル 司政官シリーズ第四作/奇妙な統治形態を持つ惑星に密貿易を原因とした戦争の危機が…おなじみ司政官シリーズ 重金属に犯され死病にとりつかれた人々が名誉と尊崇のもとに統治を行う世界!そこに地球人植民者の無気味な胎動が……戦争の危機を目前にして苦悩する司政官! 金森達
先住民にとっては「死病」ではないのだが。で、司政官おなじみなのか……。
1974.2
「限界のヤヌス」後編
司政官シリーズ 植民世界の完全独立をめざし植民者が原住民を巻きこんでひきおこした大規模な反乱――これは司政官制度の終焉を意味した 金森達
1975.2
「照り返しの丘」
なし なんということもない地球型惑星――テルセン/しかし、そこはロボットだけの星だった/たった一人の人間として降り立った司政官は徐々に言い知れぬ苦痛を感じ始めた―― 山野辺進
「苦痛」というよりあきらめかな。イラストのテルセアたちはそれらしい。
1975.7
「扉のひらくとき」第1回
短期連載第一回 山腹を色鮮やかに彩りながら移動する原住民/身長1メートル強、前額に角のある人々――新司政官の赴任地が何と小鬼の惑星とは!あらたな見地から描く”司政官クロニクル” 山野辺進
年代記だとこのあたりから認識?
1975.8
「扉のひらくとき」後編
現地と機構のはざまで苦悩する司政官 生命をかけての定期移動を習性とする小鬼たち/惑星ゼクテンの原住民=ゼクテアの移動光景はその変化する体色の故に、見事な見世物とも言えた――苦悩する司政官を描いて、著者独擅場の完結編。 山野辺進
恋の悩みも入ってるんですけどね。
1976.2〜7
「消滅の光輪」前・中・後編その1〜4(1〜6回)
なし なし 佐治嘉隆
回数表記からすると短期連載の予定だったらしい。
1976.8/9
「消滅の光輪」7・8回
注目の意欲長編 なし 佐治嘉隆
この回より回数表示に
1976.10
「消滅の光輪」9回
高まるデモ、軍隊と巡察官の謎にみちた訪問……試される司政官マセ! なし 佐治嘉隆
1976.11
「消滅の光輪」10回
緊急指揮権を獲得し、全住民に公正な退避計画を行おうと努力するマセ! なし 佐治嘉隆
1976.12
「消滅の光輪」11回
護衛に囲まれた記者会見……司政の光輪を燃やす秋……正念場を迎えるマセ! なし 佐治嘉隆
とにかくマセ!
1977.1
「消滅の光輪」12回
なし なし 佐治嘉隆
1977.2
「消滅の光輪」13回
淡々と決定を告げるマセの声を圧するように怒声がとびかい、人々は正面に迫る! なし 佐治嘉隆
迫ってないって。ロボットがさせないでしょ。
1977.3
「消滅の光輪」14回
有無をいわせぬ強引な退避計画の説得に客席の敵意はわずかに薄らいだが…… なし 佐治嘉隆
1977.4
「消滅の光輪」15回
困難な緊急事態対策会議を終えたいま……マセの心に去来するものは? なし 佐治嘉隆
1977.5
「消滅の光輪」16回
他惑星への移住をかたくなに拒む先住者!その長老が淡々と語る秘密とは? なし 佐治嘉隆
1977.6
「消滅の光輪」17回
新星化を前に脱出計画にすべてを賭けるマセ。ベテランが描く意欲大作佳境へ なし 佐治嘉隆
この頃すでにベテランだったんですね。
1977.7
「消滅の光輪」18回
なし なし 佐治嘉隆
1977.8〜78.2
「消滅の光輪」19〜25回
好評連載 なし 佐治嘉隆
1978.3〜4
「消滅の光輪」26・27回
佳境を迎える好評連載 なし 佐治嘉隆
なぜ一番派手な場面にアオリがないのか……もしかして原稿が遅かったのか?
1978.5
「消滅の光輪」28回
苛酷な運命に弄ばれる司政官 大河連載第二十八回 なし 佐治嘉隆
1978.6
「消滅の光輪」29回
苦悶の日々を送る司政官 大河連載第二十九回 なし 佐治嘉隆
1978.7
「消滅の光輪」30回
辺境における司政官の日々 大河連載第三十回 なし 佐治嘉隆
1978.8
「消滅の光輪」31回
先住者が語る宇宙の神秘! 大河連載第三十一回 なし 佐治嘉隆
トンデモ本みたい。
1978.9
「消滅の光輪」32回
晴れて職務凍結を解かれたマセ……大河連載第三十二回 なし 佐治嘉隆
1978.10
「消滅の光輪」33回
大河連載 堂々の完結編! なし 佐治嘉隆
1980.2
「長い暁」第1回
司政官シリーズ・短期連載第1回 試行錯誤に満ちた司政官制度初期に光をあてる!短期連載快調に開始! 佐治嘉隆
同時期に「楽園の泉」が掲載されていたのがなんとなくすごい。
1980.3
「長い暁」第2回
司政官制度初期に光をあてる! 海洋惑星ミローゼンの調査は、初期司政官制度の格好の試金石であった。 佐治嘉隆
1980.4
「長い暁」第3回
黎明期の司政官像を描く! 司政官と連邦軍の調査隊は、ミローゼンの閉鎖社会の一つタガノヤへ赴いた。 佐治嘉隆
司政官は連邦軍の調査隊におまけで加わってるんですが……。
1980.5
「長い暁」第4回
黎明期の司政官像を描く! ミローゼンの閉鎖社会の一つタガノヤで司政官の一行を待ち受けるものは…… 佐治嘉隆
だから連邦軍の一行なんだって。
1980.6
「長い暁」第5回
黎明期の司政官像を描く! 司政官一行が立ち入りを許可された原住者の村には戦争の危機が…… 佐治嘉隆
1980.7
「長い暁」第6回
黎明期の司政官像を描く! 原住者間の戦いに巻込まれ、難局をむかえる司政官たち。 佐治嘉隆
1980.8
「長い暁」第7回
黎明期の司政官像を描く! 敗戦の悲しみがおおう原住者の村で、司政官たちは儀式に参加するが…… 佐治嘉隆
1980.9
「長い暁」最終回
黎明期の司政官像を描く! 儀式に参列した司政官一行は、戦争に介入したかどで死刑の宣告を受けた。 佐治嘉隆
1983.2
「引き潮のとき」<新連載>
なし 日本SF界の金字塔<司政官シリーズ>に、いま新たな頁がつけ加えられる! 佐治嘉隆
さすがに全部は調査できませんでした。とりあえず初回のみ。「SF界の金字塔」ってすごい。

単行本形式になってからしか読んだことがないので気づかなかったのですが、「消滅の光輪」ハルキ文庫版の解説に「炎と花びら」のアオリが載っていて、それがあまりにも「今となっては(^_^;)」な感じだったので、他の作品についても調べてみました。

連載当時は宇宙生物ものとしての側面が強調されすぎていたのでは。確かにそういうおもしろさもあるけれど、初出から30年を経た今でも感動するのは、司政官自身の組織人としての苦悩とか、異質なもの同士の相互理解とか、いつの時代もある感覚が時代の波にさらされても残っているからではないかと思う。

作者の本意ではないかもしれないが、現住生物はあくまで背景である気がする。決断するに至った司政官を際だたせるための。


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