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    司政官シリーズ年代記

消滅の光輪


初出:SFマガジン1976.2-78.11(33回)
単行本:早川書房ハードカバー全1巻(1979)・ハヤカワ文庫全3巻(1981)・ハルキ文庫全3巻(2001)
マセ。登場司政官  マセ・PPKA4・ユキオ
植民惑星出身。待命司政官よりの新任者。前任者の事故死により、指名されラグザーンへ。
トド。登場巡察官  トド・PKA4・カーツ
緊急指揮権発動に関して司政官と連携するが、連邦側の工作にも関与。

舞台惑星  ラクザーン(1325星系第3惑星)

原住種族  ラクザーハ

独自の言語をもち、社会を作っているヒューマノイド。先住者と呼ばれる。髪は緑か白髪。貨幣チェンを用いる。老いた者にはチュンの称号をもつ者もいる。かつて古代文明を築いていた?

そのほか主要登場人物

あらすじ「ディープ・インパクト」がパクってるぜ!?
待命司政官であったマセは急に連邦から指名を受け、前任者が事故死したというラクザーンへ赴任する。この星系では太陽が新星化するため、植民者を混乱なく退避させなければならない。
利害が対立する連邦直轄事業体、なぜか静観視する先住者たち。緊急指揮権を発令し強硬に計画を推し進めようとするマセだったが……

アシモフの「宇宙気流」に同様に惑星住民が退避する話があり、それが可能かどうかという思考実験で始まった作品。常にフェアであろうとする司政官の苦悩が見どころ。

第7回(1979)泉鏡花賞受賞作品。この関係で金沢市にある近代文学館に別作品の生原稿が展示されています。ここはかんべむさしの展示もあった。撮影禁止だったんで画像はなし。

 
ピックアップラブストーリーは永遠に
司政官シリーズはラブストーリーだとも思って読んでるんですが(未来サラリーマンSFってだけじゃなくてね)この話はそれが一番きれいにまとまったものなのではないでしょうか。
みどころはラン嬢との面会シーン。回を重ねるごとに二人の距離が近づいていきます。あーもどかしいっ。
そもそもシリーズ1作目から理想の恋人を宇宙に求める話ですよ。ほかの作品でも要所要所で女性が絡んできています。
学園モノでも言えることだけど、眉村卓はSF的ストーリーにさりげなく恋愛のトッピングを振りかけるのが上手いと思う(ご本人がモテたから?)。
*さらに余談*
「大人の問題」(今市子)というマンガがありまして、中にエリートで順調な人生を歩んできた男が不倫の末、新しい恋人と結婚するというエピソードが出てきます。
で、2人が会っているときに彼女が怒ってしまい、立ち去りかけるのを男が思わず引き留めるというシーンがあって、読みながら「おまえはマセか」とつぶやいてしまいました。このあとに「そういうおバカなところがかわいいのよねー」と仲直りしてましたが。
(なお、このマンガはいわゆる「女性向け」なのでその手の趣向が苦手な方はご注意ください)

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