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[さ行] 葬式紳士 / 結城昌治
2004-09-23
書影に掲げた*1「推理作家になりたくて」では佐野洋が推薦しています。このアンソロジーは、現在活躍している作家が好きな自作と影響を受けた他作家の作品をセレクトし並べて解説を加えるという短編好きには涙ものな企画なのですが、1巻のしょっぱなから阿刀田・佐野という短編の名手がそろって結城昌治を挙げています(阿刀田推薦作は「替玉計画」)。
有力者の葬式というと必ず現れる貧相な男。社長の葬式で見かけたその男から取引を持ちかけられた専務は……
ハードボイルドのイメージが強い作者ですが、軽妙な短編も書いてるんですね。ラストの微妙な貧乏くささ(^_^;)がなんとも。ちょっと星新一風の味わい。
蛇足ですが、昭和3・40年代に書かれた小説を読むとき貨幣単位を10倍して読んでいます。それぐらいのレートであってるんだろうか。
【収録書】
- 葬式紳士(角川書店:角川小説新書)1962
- 葬式紳士(角川書店:角川文庫)1973
- 結城昌治作品集8:短篇集・寒中水泳・孤独なカラス(朝日新聞社)1974
- 結城昌治自選傑作短篇集(読売新聞社)1976
- 汚れた刑事(勁文社:ケイブンシャ文庫)1985
- 現代の推理小説3:ロマン派の饗宴(立風書房)1971
- 「宝石」傑作選集4:異色推理編:死神は見た/中島河太郎編(角川書店:角川文庫)1979
- 昭和ミステリー大全集:中巻(新潮社:新潮文庫)1991
- 推理作家になりたくて1:匠/日本推理作家協会編(文藝春秋)2003
【初出】「宝石」1961年9月号
【参考】結城昌治作品リスト
http://homepage1.nifty.com/kobayasi/author/yuki.htm(レビューあり)
- *1: はてな時代はアマゾンの書影を出していた
この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2004/09/23.html