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[た行] 妻の女友達 / 小池真理子
2004-09-26
サスペンスの女王からは第42回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した本作を。現役で入手できる本が多いので書影はどれにしようか迷ったのですが、同時収録の「窓辺の蛾」も生理的に嫌な話で大好き(うええ)なのでハヤカワ文庫版にしてみました*1。現役の作家個人でこれだけ短編セレクションが同時に出版されているというのはすごい(集英社文庫は河出版の文庫化・巻末にエッセイ入り)。しかも廉価な文庫版が多くて、どれからでもおすすめです。装丁にこだわる方は河出書房新社版のハードカバーで揃えるのも。
平凡な公務員広中は家庭的な妻と娘との穏やかで平凡な日々を愛していた。しかしある日妻の高校時代の友達だという女性が現れて……。
以前取り上げた「三階の魔女」(山崎洋子)と協会賞を競った作品です。登場人物が以後の小池作品と比べると地味ですが、こういう動機で罪を犯す人もいるのか、という新鮮さがあります。この女友達が作者本人みたいでちょっとニヤリ。
エッセイストとして知られていた当時の小池真理子にミステリを依頼した人はエラい!直木賞以後恋愛小説方面で注目されてますが、短編ミステリも忘れないで~。
【収録書】
- あなたに捧げる犯罪(双葉社)1989・文庫1992
- 妻の女友達(上記の改題版)(集英社・集英社文庫)1995
- 妻の女友達:小池真理子短篇セレクション4:ミステリー篇(河出書房新社)1997
- 泣かない女:ミステリー編(集英社:集英社文庫)2002
- 小池真理子集:げんだいミステリーワールド7:大活字版(リブリオ出版)1999
- 小池真理子のミスティ:小池真理子のミステリ傑作集 (早川書房:ハヤカワ文庫)2002
- 推理小説代表作選集1989年版/日本推理作家協会編(講談社)1989
- 誰がための殺人/日本推理作家協会編(講談社:講談社文庫)1993
【初出】「小説推理」1988年8月号
- *1: はてなダイアリーにあったときはアマゾンの書影を出してました
この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2004/09/26.html