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[な行] 眠れる森の醜女 / 戸川昌子

2004-10-06

シャンソン歌手にして乱歩賞作家。その経歴と関係あるのかどうかわかりませんが、妖美な短編が多く、独特の世界に引き込まれます。


あらすじ窪谷は家出した妻を探してあるキリスト教系の病院にやってきた。そこには交通事故にあい昏睡状態になり、身元がわからない女性がいるということだったが、彼女ははたして妻なのか……?


冒頭の盲腸の跡を確かめるために傷痕を触るシーンは妖しい雰囲気。そしてつきそいを始めた窪谷に対して、医者は顔だけはなかなか見せてくれない。整形されているのか。よほど醜いのか?ミステリー的な筋立てもありますが、それよりこの背徳感を味わう話でしょうね。エロこわい。


本人の作品集には収録が見つけられませんでした。佐野洋の回につづいて推理作家協会年鑑の1972年版から。これも角川文庫の「宝石傑作選」に続いて刷り込まれてるアンソロジーだと今、わかった……。もう一つ好きな話が入っているのですが、またの機会に。


【収録書】

  • 推理小説代表作選集1972年版/日本推理作家協会編(講談社)1972・文庫1977
  • 戸川昌子集:ポピュラーミステリーワールド5:大活字版(リブリオ出版)1997

【初出】「小説現代」1971年5月号

【参考】

  • [青い部屋

http://www.aoiheya.com/index2.html(近況、刊行書一覧あり)

  • 戸川昌子リスト

http://www32.ocn.ne.jp/~kohkasuiroh/jmystery/togawa.htm(作品ごとの収録状況がわかります)

  • リブリオ出版大活字シリーズ

http://www.liblio.com/dai/index.html(これがあれば老後の読書も安心だ。ミステリが多くてうれしい)

この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2004/10/06.html