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[は行] 半落ち / 横山秀夫
2004-10-09
はじめにお断りを。映画化でも話題になりましたが、見てないです。全然違う構成だったのかな。直木賞落選についても省略(経緯はそれぞれ検索してください)。初めて読んだのは「影の季節」だったけど、刑事が主役ではない警察小説がこんなにおもしろかったとは、と目から鱗でした。
現職の警部・梶が妻を殺して自首した。動機も殺害方法も自白しているのに、なぜか犯行後の2日間だけについては口をつぐんでいるという。同じ警察官、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官がそれぞれの立場・思惑で梶に関わってゆくが……
犯人の梶は全然主役ではありません。2日間の謎は連作短編のオマケとしての色合いが濃いのではないかと思います。連載も1年以上にわたっているし。それぞれの人物が上からの命令に反発しながらも職務を全うする熱さが読みどころ。
第一話の「志木和正の章」は取り調べを任された警視が主役。別の事件が解決しようとしていた瞬間、梶の事件に呼び出されて怒鳴りっぱなし。いくらなんでもいい大人が同僚の髪の毛わしづかみで怒ったりはしないだろうと思うが……(警察ってそういうところなの?)。横山らしい章で一番好き。
- 半落ち(講談社)2002・文庫2005
【初出】「小説現代」2001年3月号-2002年4月号
【映画化】東映2004
この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2004/10/09.html