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[は行] 人質カノン / 宮部みゆき
2004-10-11
ミステリ以外に時代物やホラー・SFなど手広い作者の作品から現代物を。どれも読みやすいので気軽に手に取ることができますが、現代物はかなりシビアな話が多いような気がします。
OL逸子は夜遅くに入ったコンビニで強盗に出くわした。たまたま居合わせた酔っぱらいのおじさん、眼鏡の少年と人質にされてしまうのだが……
温かみのある文体でこういうストーリーを書かれるとより厳しい。陳腐な言い方だけど、都会の孤独が身に染みる話。
宮部みゆきの少年は理想的すぎ、とも言われますが、それはまあ男性作家の描く少女が理想的すぎなのと同じなのでは。小説の中でリアルに描かれていた方がいいものとそうでないものとのバランスの問題で、「宮部みゆきの小説」の中ではこれでいい、と思います。
【収録書】
- 人質カノン(文藝春秋)1996・文庫2001
- 推理小説代表作選集1996年版/日本推理作家協会(講談社)1996・
- どたん場で大逆転/日本推理作家協会( 講談社:講談社文庫)1999
【初出】「オール讀物」1995年1月号
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