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[は行] 骨 / 星新一
2004-10-18
星新一からSFに入った、という人は多いと思いますが、私もその一人です。中学生の頃、初めて味わった「大人の本」でした。以来その短いお話のトリコになってしまい、せっせと新潮文庫を買いあさったものでしたが、今思うと当時の文庫本は息が長かったなあ。星は定番だからかもしれませんが、田舎の子供にも簡単に手に入ったのだから。値段も安かったし。
ある青年が山登りに出かけ、悟りを開いた、という人物に出会った。彼は不死身になったと主張し、試しに殺してみてくれと言うのだが……
あれよあれよと奇妙な論理に巻き込まれていく主人公がおかしくも怖い。ラストの刑事の会話がとぼけた味わい。
一度読んで星新一を理解した気になっていたのですが、読み返してみるととてもとても。平易な表現の中の奥深さ。いつ読んでもそれぞれの楽しみ方のある作品群です。
【収録書】
- 推理小説代表作選集1972年版/日本推理作家協会編(講談社)1972
- 意外や意外/日本推理作家協会編(講談社:講談社文庫)1977
- 星新一ショートショート1001・2(新潮社)1998
- さまざまな迷路(新潮社)1972・文庫1983
- さまざまな迷路・おかしな先祖:星新一の作品集14(新潮社)1975
【初出】「小説新潮」1971年12月号
【参考】天上所有的星
http://www.f3.dion.ne.jp/~kujyou/sakuhin.htm(作品リストと検索システムが便利)
この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2004/10/18.html