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[ま行] 魔術城落成 / 泡坂妻夫

2004-10-19

ええと、まず注意。連作短編ですがシリーズの完結編なので、未読の方は絶対この作品から読まないようにお願いします。文庫は2分冊ですが、これの収録されていない「秘の巻」からお読み下さい。(まあ、これから読んでしまっても堀晃のトリニティシリーズみたいでいいのかもしれないけど……オススメはしません)


あらすじ美人奇術師「曾我佳城」は引退後、なぜかあちこちで事件に関わることに。弟子の匡一君をはじめ、奇術ショップの主人やマジシャンたちと奇術の絡む事件を鮮やかに解き明かす彼女のお手並み拝見。


……とシリーズ全体はこんな感じですが、最終話となる本作までたどりついたときは驚きました。足かけ20年以上にわたったシリーズです。私は例によってところどころアンソロジーでつまみ読みしていただけなので、こんな壮大なシリーズだと気づいていなかったのですが、まとめて読むと何とも言えない感慨があります。


泡坂妻夫の作品はちょっと野暮ったい哀しみみたいなものがあって(上手く説明できませんが、ある種の古くささと同居しているせつなさというか)それが好きです。


【収録書】

  • 奇術探偵曾我佳城全集(講談社)2000
  • 奇術探偵曾我佳城全集・戯の巻(講談社:講談社文庫)2003(分冊文庫化)

【初出】「(小説現代増刊)メフィスト」2000年1月号

【参考】曾我佳城の事件簿

http://www.casebook.jp/casebook/soga.htm(シリーズが初出順に整理されています)

この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2004/10/19.html