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[ま行] 戻り川心中 /連城三紀彦

2004-10-26

連城三紀彦を初めて読んだのは直木賞の「恋文」からでした。これにすごく感情移入してしまい、しばらく恋愛小説の作家だと思っていたぐらいです。で、他のも読んでみたらこの嫋々たる文体を武器に凝りまくったミステリが多くてびっくり。って元からミステリ畑の人だってば!はずかしー。


あらすじ大正期の歌人、苑田岳葉は2度の心中未遂をし傑作歌集を残していた。彼の生涯を描いた小説の完結編が公表されなかった理由とは……


松本清張の歴史もの短編みたいな冒頭。作中の短歌は自作だそうです。連城作品で傍点が出てくるともうどきどきします。えっ、何の話???ってパニックになる。


推理作家協会賞の同時受賞が仁木悦子というのもすごい。双葉社の協会賞全集文庫は短編も集めてあって嬉しいです。この巻は他に戸板康二、石沢英太郎、阿刀田高、日下圭介というめちゃめちゃ豪華なメンバー。黒いつや消しカバーが気に入ってたんですが、最近装丁が変わってしまったのがかなしい。


【収録書】

  • 戻り川心中
    • (講談社)1980・文庫1983
    • (角川春樹事務所:ハルキ文庫)1998
  • 推理小説代表作選集1981年版/日本推理作家協会編(講談社)1981
  • 故意・悪意・殺意/日本推理作家協会編(講談社:講談社文庫)1986
  • 短篇集3:日本推理作家協会賞受賞作全集(双葉社:双葉文庫)1996
  • 短歌殺人事件/齋藤愼爾編(光文社:光文社文庫)2003
  • 連城三紀彦集:ほっとミステリーワールド15:大活字版(リブリオ出版) 2000
  • 戻り川心中:HLCスペシャル:マンガ版/花村えい子作画(白泉社) 2003

【初出】「小説現代」1980年4月号(第34回日本推理作家協会賞短編賞)

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