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[や・ら・わ行] 甦った脳髄 / 草野唯雄

2004-11-01

草野唯雄は覆面でハウスネーム鷹見緋沙子としても活躍していたようです(他は天藤真と大谷羊太郎)。ホラーちっくな短編がいい味でした。これももらい物の本(「闇のなかのあなた」)で読んで、自分にとってトラウマ本の一つ。思い出すだけでも、こ、こわいよう~。再読するのもこわかった。


あらすじT大学教授の不破博士は記憶の蓄積に関する研究をしていた。訓練されたプラナリアをすりつぶして他のプラナリアに与えると、学習の成果がそのまま移転されるのだ。ではネズミの脳ではどうだろうか。博士の研究は進み、そしてT大の教授が逝去したとき、発育障害の少年に……

うわあ、ヤバすぎ。科学的には全く正しくないと思います(汗。オチがまた救いがなくてもうなんとも言えないものがあります。マッドサイエンティストものSFとしてもどうかと。でもこの後味の悪さが好き……。


似たようなテーマの「アルジャーノンに花束を」は若い女の子にも人気で、感動SFとしてドラマにもなりましたが、これは絶対そういう売られ方はしないだろうなあ。当たり前か。現役本がないのでリンクしませんでしたが、角川文庫版はアマゾンのユーズドで10円でした。騙されたと思ってぜひどうぞ。いや、ほんとにオススメ。


【収録書】

  • 甦った脳髄
    • (角川書店:角川文庫)1984
    • (ワールドフォトプレス:Wild book) 1976
  • ミステリー総合病院/佐野洋編(光文社:カッパノベルス)1981・文庫1992
  • 推理小説代表作選集1975年版/日本推理作家協会編(講談社)1975
  • 闇のなかのあなた/日本推理作家協会編(講談社:講談社文庫)1980

【初出】「小説宝石」1974年2月号

【参考】

長編・短編リスト

http://www.geocities.jp/shashushoji/souno.html(推理クイズ本も)

大牟田市立図書館郷土資料

http://www.library.city.omuta.fukuoka.jp/kyoudo/sakka02.html(「故郷大牟田の思い出」と題した草野コラムあり)

この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2004/11/01.html