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[98:雑][や・ら・わ行] ん / ……さすがに見つからないので雑談
2004-11-17
純粋に「ん」がつく短編というと「ンチャカ」(眉村卓:「ショートショート1分間だけ」所収)ぐらいしか思いつかないのですが、さすがにこれはミステリには入らないかな。
というわけで今回は雑談。これまでしばしば出てきた「もらいものの本」の思い出などを語らせていただきます。
- 小学生……学校図書館でふとルパンを手に取る。お、おもしろい。その活劇に大いにハマる。続いてホームズも発見する。しかし数冊しか所蔵されておらず、そのためかホームズのキャラはいまいち好きになれなかった。
- 中学生……クラスにあった学級文庫で星新一を手に取る。お、おもしろい。この短いお話にハマる。文庫という形態と、ショートショートという分野を知る。しかし、学校図書館は管理する人がいなかったらしく、学期に数回国語の先生が開けてくれるだけであった。しかたなく小遣いで買おうと書店に行き(はじめてのおつかい)、同じくショートショートを書いているらしい都筑道夫という作家も知る。
読書好きの人の成長過程ではこの辺から親の本棚を漁り……というパターンが多いのだろうが、自宅には読みたい本が全くなかった。そこへ私が本好きだと知った近所のおばさんが段ボール一杯のいらない古本をくれる。更級日記の作者の気持ちはよくわかる。
- 中学生つづき……その箱の中身はSFとミステリが大半で、わずかにファンタジーも。もらったその当時すでに古本だったわけで、古い小説の好みが刷り込まれてしまった。今は貴重なサンリオSF文庫や黒背講談社文庫、推理作家協会や鮎川アンソロジーも含まれていたが、最初の持ち主のくせなのかカバーがないものが多く、私にとってはカバーなしの状態で認識されている。小松左京や半村良などSFとミステリが未分化だった時代のつまった玉手箱であった。
とりあえず、「こわい話」が好きだったので、タイトルが何となく怖そうな「呪縛の家」(高木彬光)を手に取る。か、かっこいい。名探偵神津恭介のキャラクターにハマる。書店で入手できる限り買い集める。当時は角川版が容易に入手できたんだよ。
- それから……高校生では学校図書館に毎日通い、都会の大学に通うようになってもっと大きな図書館や古本屋を知る。以後知り合った友人から海外SFをすすめられ、クラークやアシモフなど定番作家を知る。ついでにSFが冬の時代だと知る。ええっ、そうなの?
――いろいろあって現在に至る。
この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2004/11/17.html