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[さ行] ZOO / 乙一
2004-12-15
この作家はホラー寄りのミステリの人、と言っていいのかよくわからないんですが、SFともファンタジーともちょっと違う気がするし……。最近出たエッセイ(?)「小生物語」を読んだらますますわからなくなりました。唯一無二のジャンルな感じ。
百日以上も続けて郵便受けに毎日送られてくる写真。毎日変化する「彼女」の写真を俺はパソコンに取り込んでゆく……
普通のミステリならそれをメインにした叙述トリックになりそうなのに、あっさり最初に明かしてしまっています。この微妙な食い違い感覚がかえって怖い。作中に出てくる主人公が彼女と見た映画は本当にあるみたいですね。変な映画があるもんだ。
異形コレクションで初めて読んだのですが、映画好きということで執筆を依頼されたようです。この巻は中島らもや草上仁も入っていて好きな巻でした。これからも変な短編を書き続けていただきたい。
【収録書】
- ZOO(集英社)2003.6
- キネマ・キネマ:異形コレクション23/井上雅彦監修(光文社:光文社文庫)2002
【初出】「キネマ・キネマ」2002年書き下ろし
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