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[は行] 枇杷の木の下 / 陳舜臣

2005-01-27

大阪外事専門学校(現大阪外語大)で司馬遼太郎(蒙古語部)と同期だったという陳舜臣の短編から。短編でもゆったりした文体が「東洋的」。


あらすじ作家の「私」は散歩の途中で富豪の中国人・章夫妻と知り合いになった。彼らの家の庭には枇杷の木があり、それを見ながら夫人が作った漢詩の話をしたりしていたのだが……

枇杷の木は青酸が含まれているという俗説が紹介されていますが、本当?

途中にはさまれる漢詩が雰囲気を出してます。自分が華僑社会になじみがないので余計そう思うのかもしれませんが、いい感じのフィクションとしての距離感というか、浮世離れという感じ。


陳舜臣の描く食べ物は美味しそうです。陶展文は中華料理店やってるし。別の短編「幻の百花双瞳」はシューマイが登場しますが、これを読んだ後は無性に食べたくなりました(^_^;)


【収録書】

  • 崑崙の河(角川書店:角川文庫)1979
    • (徳間書店:徳間文庫)1986
    • (中央公論社:中公文庫)1993
  • 陳舜臣全集第22巻:孔雀の道・インド三国志(講談社)1988
  • 陳舜臣中国歴史短篇集3:近現代篇2(中央公論新社)2000
  • 推理小説代表作選集1972年版/日本推理作家協会編(講談社)1972
  • 意外や意外/日本推理作家協会編(講談社:講談社文庫)1977

【初出】「小説サンデー毎日」1971年4月号

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