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[98:雑][は行] 葡萄牙(ポルトガル)かすてらの秘密/青野黒造

2005-03-06

青野黒造は余技作家で、本業は農学の教授。付記されたエッセイによると大学側から小説を書くことをよく思われていなかったらしく、単独の小説集は刊行されていません。もったいない。


あらすじ老舗の和菓子店「鹿ノ子屋」につとめる吉蔵は、新しいもの好きな若旦那に頼まれ新しいカステラの製法を研究していた。ところがライバル店に秘密の味が盗まれて……


若旦那の安楽椅子迷探偵ぶりが楽しい。吉蔵との掛け合いで事件が変な方向に行きそうになるのを止めるご隠居。連作になっていればもっと読めるのに、惜しいことです。


……すみませんネタです。この作品は実在しません。「ポ」は見つからなかった*1

こういうの書いちゃうと今までの記事が全部でたらめだと思われてしまう(^_^;)過去に取り上げた小説は全部実在します。ほんとだってば!

いちおう言い訳しておくと「宝石」は1964年5月号までです。(キーワード鮎川哲也で来られた方がいたら本当にごめんなさい。鮎川作品の食べ物っておいしそうですよね。鬼貫警部は甘いもの好きだし~とお茶をにごしてみる。「甘いものミステリ傑作選」が実在したら読みたい)


【収録書】

  • しるこ探偵:甘味ミステリ傑作選/鮎川哲也編(新日報社)1969

【初出】「宝石」1967年9月号


*短編小説の幸せ

というわけで「あ~んを好きな小説で埋める」に沿った企画は一区切り。読んでくださった方、ありがとうございます。好きな作品を再読するきっかけになって自分が楽しんでいました。一応手持ちの資料にもあたり、ネット上でできるかぎり検索して書いてますが、間違いがあったらコメント欄などでお知らせ下さい。オンデマンド出版が発達して、実際にこれらの小説を1冊にまとめて所有できたらうれしいぞ。


今後は何かテーマを決めて好きな短編小説を紹介していきたいと思います。海外物やSF・ファンタジーも含める予定ですので、関心がある方はひきつづきご覧下さいませ。たまにネタをやるかも。

  • *1: 仮に挙げておいた「POSシステム上に出現した『J』/円堂都司昭」は評論

この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2005/03/06.html