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[07体] ナポレオンの遺髪/三好徹
2005-03-29
人体テーマの短編を選んでいたらグロかフェチしか見あたらないのもなんなので(^_^;)歴史ミステリからも一つ。推理作家協会による年鑑の文庫化初めの巻に収録されています。この巻は1963-1966年版の傑作選の傑作選なので、どれを読んでも損はないです。
ナポレオンの死因は何だったのか?アメリカの大学に物理の客員教授として招かれた江上は、同僚のロワからナポレオン毒殺説を聞かされる。その後ロワの周囲で殺人事件が……
なるほど、物理学がこうからんでくるとは。そして巧みな構成。歴史の謎と現在の事件のどちらも腑に落ちます。まだ海外で活躍する日本人が一般的ではなかったであろう時代に、江上がおいしい役どころなのがちょっとうれしい。冒頭、やたらアメリカ人は体力があって云々などとぼやきがあるのが時代を感じるなー。
ナポレオンの死因については現在もいろんな説があるみたいですね。まだまだミステリー。
【収録書】
- ナポレオンの遺髪(宝石社)1964
- 竜馬暗殺異聞(徳間書店:徳間文庫)1985
- 推理小説年鑑1964年版/日本推理作家協会編(東都書房)1964
- 犯罪ロードマップ:ミステリー傑作選1/日本推理作家協会編(講談社:講談社文庫)1974
- 日本文芸推理12選&One/エラリー・クイーン編(光文社:カッパ・ノベルス)1978
- 昭和ミステリー大全集:中巻(新潮社:新潮文庫)1991
この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2005/03/29.html