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[06音楽] 山の上の交響楽/中井紀夫

2005-05-13

元ピアノ演奏者にしてSF作家のデビュー作を含む短編集に収録。この本、一度復刊したのに今見たらまた品切れになってる……。


あらすじ200年前から交響曲を演奏し続ける山の上の楽団。天才作曲家が書いた無限の曲を8つのオーケストラが代わる代わるに演奏していたのだが、もうすぐ800人全員が登場する「八百人楽章」が近づいていた……


設定だけでもうトリップ感が味わえます。200年って。しかも元楽譜はまだまだ倉庫にあるという。ガウディの教会みたいなもんだろうか。裏方のどたばたが笑える。写譜は間に合うのか……?次に出てくるのはこの世に存在しない楽器?

裏側の事務仕事の大変さが想像されます。芸術もとけ込むと日常になってしまう。しかし、自分の街でこんなのやってたら聴きに行きたい。


ところで「SFマガジンセレクション」って再開してくれないかなー。ミステリで言うところの推理作家協会年鑑みたいで好きでした(「SFマガジン」のしか載ってないけど)。


【収録書】

  • 山の上の交響楽(早川書房:ハヤカワ文庫)1989
  • SFマガジン・セレクション1987/早川書房編集部編(早川書房:ハヤカワ文庫)1988

【初出】「SFマガジン」1987年10月号(1988年星雲賞短編部門受賞作)

この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2005/05/13.html