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[08女] 七つの仮面/横溝正史

2005-05-24

解説不要の名探偵、金田一耕助シリーズの1編。


あらすじミッション系の女学園で聖女と慕われた美沙は父の死で天涯孤独になった。卒業後、銀座の高級喫茶で常連の芸術家に乞われてモデルとなり、彫刻「聖女の首」は好評を博したのだが……


なぜか私が一番はじめに読んだ金田一ものでした。金田一あんまり存在感ないけど。他の短編も全集未収録作品。

美沙の一人称で語られるのですが、女学生時代の思い出話が終わったところでがらりと「だである」体に変わるところが鮮やか。聖女の仮面の奥が覗くようではっとします。女学校時代からつきまとう「お姉さま」りん子も眼鏡とコウモリ傘という小道具で性格を物語っているような。いや人の心の闇と言うものはわからんものです。


【参考】

横溝正史エンサイクロペディア

http://homepage3.nifty.com/kakeya/ys_pedia/approach/ys_k_48_nanatsunokamen.html

によると原型作品の「聖女の首」は1948年2月「東京」発表の模様。今、調べて文庫解説が誤植だと知ったよ……。


【収録書】

  • 七つの仮面(角川書店:角川文庫)1979

【初出】「講談倶楽部」1956年8月号

この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2005/05/24.html