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[02食] ぶり大根/清水義範

2005-06-07

時代小説やSF、名古屋話から教育問題まで幅広い作風の清水義範作品から。東海林さだおの表紙からわかるように庶民的な料理ばかり12作品です。


あらすじ新婚生活をはじめた明美はあまり料理が得意ではなかった。ある日曜日、夫が夕食を作ると言いだしいっしょに買い物に出るのだが、メインはぶりのアラ煮……


会話の端々から夫の料理の達人ぶりが見えてくるところがおかしい。ええっ、そんなことまでできるの。妻が「そんな道具ないよ」と言うと「じゃあこれで」と対処できてしまうとか。このエスカレートぐあいが笑える。で、ラストには泣き笑いで落とすところまで絶妙。


どれも詳しく作り方が載っています。このぶり大根と「鱈のプロバンス風」は実際作ってしまった(アレンジして手抜きしたけど)。文章で料理の作り方を書くのは難しいんじゃないかなあ。ふつうの料理本なら1・2・3、ですむけれど、手順を追って描写しないといけないし。実用的でありながら、小説の人情話ともうまく絡み合っているところが二度美味しい作品集です。


【収録書】

  • 12皿の特別料理(角川書店)1997・文庫1999
  • おいしい話:あなたのための小さな物語6/赤木かん子編(ポプラ社)2001

【初出】「野生時代」1995年2月号

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