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[08女] 無縁の人/半村良
2005-06-21
「戦国自衛隊」の原作者としていま再び話題の半村良のホラー系掌編から一つ。
会社の同僚の「彼」はバス通勤でよそ見をするのが楽しみだと言っていた。通り過ぎる人の中から自分に縁がある人かどうか見分けることができるというのだが……
この理屈は思わず納得してしまいます。すれちがって顔を見ることができる人は縁ある人。「彼」にとってはちょっと皮肉なラストになるのですが、人とすれ違うときに思い出して振り返りたくなります。結構信じてました(^_^;)
私が持っているのは講談社文庫版なんですが、初出一覧を見ていたらこの作品を含めて「問題小説」誌に1月~8月まで連続してノンシリーズの短編を載せているんですね。すごいパワフルだなー。しかもこの短編集は別アンソロジー収録率も高い(14編中ざっと数えて5編:夢中犯・赤い斜線・ボール箱・顔・黙って座れば)。古本でも入手しやすいと思うので、オススメ作品集です。
年表とつきあわせてみると、1973年泉鏡花賞・1975年直木賞受賞(前2回候補)の勢いで仕事量が増加。1979年には「戦国自衛隊」映画化。
【参考】半村良目録・1976年版
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/2466/html/hanmura1976.html
こちらの目録はすごい!初出、イラストレーター、作者の状況まで年代ごとにまとめられています。他の年度も大変参考になりました。
【収録書】
- 幻視街
- (講談社)1977・Roman books1979・文庫1979
- (角川書店:角川文庫)1980
【初出】「問題小説」1976年5月号
この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2005/06/21.html