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[08女] 哀愁の女主人、情熱の女奴隷/森奈津子
2005-06-22
「SFバカ本」はSFの短編に飢えていた私にとって衝撃的な企画でした。書き下ろしアンソロジーブームのきっかけ。ジャストシステムはもう出版から手を引いてしまったんでしたっけ。版元を転々としているところが涙を誘います。
で、はじめて「SFバカ本」で森奈津子を読んだんですが、一番印象に残りました。こういうのをまとめて読みたい!と思ったので、短編集が出たときはうれしかったなあ。なんか誤解されそうなタイトルが多くてアレですが、あくまでSFです。念のため。
時子の兄夫婦は幼い娘を残して宇宙シャトルの事故で死亡した。相続した財産の中には心を持つメイドロボットのハンナが……
遺児の絵美里をどうなぐさめるか、ということで話は進むのですが、ハンナは実は……なわけで、ツッコミをいれる時子とのやりとりのタイミングが絶妙。私はロボットものに弱いし。こういう笑わせながら泣かせるテクニックの作品に出会うと「ちきしょーめ」と思いながらも感情を揺さぶられてしまいます。ハハハうまいなあもう……泣き笑い。
「からくりアンモラル」のあとがきによるとまだまだ短編が残っているみたいなので、もっと読めるとうれしい。
【収録書】
- 西城秀樹のおかげです
- (イースト・プレス)2000
- (早川書房:ハヤカワ文庫)2004
- SFバカ本/大原まり子・岬兄悟編(ジャストシステム)1996
- SFバカ本:たわし篇プラス/大原まり子・岬兄悟編(廣済堂出版:廣済堂文庫)1998
【初出】「SFバカ本」1996年書き下ろし
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