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[12幻獣] ヴェネツィアの龍使い/荒俣宏
2005-06-29
ドラゴン・龍に関する小説集から。5人の作家に5人のイラストレーターが付き、あとがき・口絵カラーもそれぞれありという豪華版。のちにシリーズ化したものもあります。電撃文庫に入ったときには赤井孝美のカバー、カラー扉絵が加わりましたが、元版は一般向けな感じです。この作品のイラストは天野喜孝。
マルコ・ポーロは龍使いの劉英を伴ってのヴェネツィア行きを皇帝フビライに願い出た。故国では「ドラコ」が暴れているので、東洋の龍使いに殺さず鎮める方法を学ぼうというのだが……
シルクロードをわたるところは省略。東洋の龍と西洋のドラゴンとの違いが語られます。西洋ではドラゴンを殺すことで英雄になり、東洋では龍を生かしてその気をいただく、などなど。風水小説ブームの火付け役はこの人だったっけ?(はじめ「シム・フースイ」を紹介しようと思ったら収録されている本が見つからなかった……雨乞いする風水師の話。あ、逆だ雨を止ませる話だ)
そしてつい微笑んでしまうラスト。マルコからの手紙ではフビライと一緒に目を細めてしまいます。
*100話目!
意外と続いたので自分でもびっくりしています。ここまでおつきあいいただいた方、ありがとうございます。短編1作のことだけを語る場があまりなかったので、個人的には満足しています。検索でやってこられた方が満足されていればいいのですが……と遠くから心配してみる。
もちろんこれで終わるわけじゃありませんよ。海外物も入れるつもりだったのになんとなくタイミングを逸してしまったので、またいずれ。作家をダブることなくやってきましたが、さすがにそろそろ重複は出ると思います。
【収録書】
- ドラゴン殺し/荒俣宏・小沢章友・鳥海永行・山本弘・中村うさぎ
- (メディアワークス)1996
- (メディアワークス:電撃文庫) 1997
【初出】「電撃アドベンチャーズ」1994年1月号(創刊号)
この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2005/06/29.html