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[07体] 手から口へ/フィッツ=ジェイムズ・オブライエン

2005-07-05

えーと、このページはとても閲覧数が少ないのですが、だからといって人が集まるような記事も書けないんですよね。どーせ私の日常なんかおもしろくないし。

……というわけでなけなしの古本をはたいてみよう。サンリオSF文庫です(誰か釣られてくれ)。しかし私がもっているのはカバー無し(例のもらいものだから)で手垢がつきまくりなので大した売値にはならないと思います。


あらすじ 雪の日にオペラから帰ったわたしは家の扉が閉ざされているのに気づいた。途方に暮れているとゴロプシャス伯爵と名乗る男がホテルに招待してくれるというのだが……


壁に手や耳がついているホテルがシュール。部屋代が1日コラム3本というのがブログ流行の今読むと笑える。そりゃ大変だよ。隣室の乙女と手を取り合って建物から逃げるのですが、その過程がどたばたコミカルでおかしいのでそれだけで満足。訳者解説によると本人も投げ出して友人でもある初出誌の編集者がオチをつけたらしいけれど、まあ妥当な終わり方なんじゃないでしょうか。


この短編集は大好きで何度も読み返しました。だからぼろぼろ。他にも水滴の中の美女の運命やいかに、の「ダイヤモンドのレンズ」やシノワズリな手妻使いが登場する「パイオウ・ルウの所有せる龍の牙」など味がある短編ばかりなので、どこかで見かけたら確保することをオススメします。というか、復刊しないかなー。バラでなら比較的簡単に入手できる作品集に入っているようです。


【収録書】

  • 失われた部屋(サンリオ:サンリオSF文庫)1979

【初出】「New York Picayune」1858年

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