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[09賭] 象牙の骨牌(かるた)/A・M・バレイジ
2005-09-23
西洋の怪談も平井呈一の訳文だと典雅な雰囲気に。「大所(おおどこ)の御婦人」とか「居職の人」とか、なんとなく和風。それがまたなじんでいる。
貴族の屋敷で女中頭として働く母の元で過ごすことになった少年の「わたし」は、ある夜「開かずの間」の前を通り過ぎようとすると……
幽霊なのにちっとも怖くない。カルタ勝負ってところが「死んでまでもこりないねえ~」とちょっとほのぼのとするラスト。子ども相手に真剣になっちゃうところが(^_^;)
斜陽貴族の生活が使用人の台詞のはしばしから明らかにされて、それもまた哀愁を感じさせてくれます。
これもまたもらいもので牧神社版を1巻だけ持っているのですが、函や各話の扉にあるイラストがいい味。画家の名前がないので誰の作品かわかりません。コウモリとか幽霊の絵が洒脱な感じです。そして今調べて3巻まで出たと知りました。できればこの版で欲しいな……。今は創元文庫に2分冊で再録された模様。
【収録書】
- こわい話・気味のわるい話:第一輯/平井呈一編(牧神社出版)1974
- 恐怖の愉しみ:上/平井呈一編(東京創元社:創元推理文庫)1985
【初出】不明
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