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[09賭] 途上/谷崎潤一郎

2006-01-19

あらすじ

会社員の湯河は帰宅途中に私立探偵と名乗る男に声をかけられた。探偵は結婚のための調査だと言うのだが……


いやまあ、これも証拠はないんですけどね。私立探偵だからいいのか。探偵の口から説明される事件がだんだんエスカレートするのが怖い。


これは「プロバビリティの犯罪」ものの代表作と称されますが、先日ブックマークの注目のエントリを眺めていて「未必の故意」が聞き取れないというニュース]を読み、この作品のことを連想したのでした。

「蓋然性の犯罪」と同じ意味だと思うんですが、「未必の故意」は同義語でいいのか?

ついでですがサイドバーの下の方にミステリっぽいニュースをクリップして表示することにしました。気になる記事がネット上であったら(たまに)追加予定です。


私は法律は全く門外漢で「法律に関する知識は全てミステリから学んだ」と言っても過言ではないのですが、この機会にちょっとネット上で調べてみたら「未必の故意」は罰せられるんですか。立証できないから無罪になると勘違いしてました。実行しなくてよかった(ウソ)。


追記:「不能犯」と混同していました。そっちは罰せられないようです。(wikipedia

記憶と本棚をたぐると短編「証拠なし」(佐野洋)の冒頭で挙げられていたのが印象に残っていたもよう。これだったのか。


その他ミステリから知ってるつもりになっている単語

  • 生体反応・硝煙反応・ルミノール反応
  • 一事不再理
  • 弁護側と検察側
  • 部長刑事と刑事部長
  • 倒叙と叙述

【収録書】

  • 金色の死(講談社:講談社文芸文庫)2005
  • 谷崎潤一郎全集9:短篇小説(改造社)1930
  • 谷崎潤一郎全集10(中央公論社)1959
  • 谷崎潤一郎全集7(中央公論社)1967
  • 日本の文学33:谷崎潤一郎(中央公論社)1970
  • 谷崎潤一郎文庫5(六興出版)1973
  • 谷崎潤一郎全集7(中央公論社)1973
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集(集英社:集英社文庫)1991
  • 潤一郎ラビリンス8:犯罪小説集(中央公論社:中公文庫)1998
  • 日本探偵小説全集5(改造社)1929
  • 現代国民文学全集27(角川書店)1958
  • 日本推理小説大系1(東都書房)1960
  • 日本文芸推理12選&One/エラリー・クイーン編(光文社:カッパ・ノベルス)1978
  • 文豪ミステリー傑作選(河出書房新社:河出文庫)1985
  • 昭和ミステリー大全集上巻(新潮社:新潮文庫)1991
  • 日本探偵小説全集11:名作集1(東京創元社:創元推理文庫)1996

【初出】「改造」1920年1月号

この記事へのリンク:http://wonder-tea.com/tamatebako/archives/2006/01/19.html